プライバシーの侵害だ

匿名劇壇という劇団を主宰する福谷圭祐のブログ。このブログは基本的に自分のためだけに使おうと思います。考えをまとめたり、情報を整理したり。ま、もちろん他人の目に触れることは意識して書くけれど。 でも、あまり読まれたくはない。だからタイトルは、 「プライバシーの侵害だ」 。

演劇用語の基礎知識

お世話になっております。

 

今日は演劇用語の解説をします。

 

  • アクティングエリア

役者同士の芝居が成り立つ距離感。例えば、「その泣いている芝居をしているタケモトにそれ以上近づくと、タケモトの芝居に飲み込まれるから、離れて」などと演出家が言ったとする。このとき、タケモトが放っているオーラがアクティングエリアである。

 

  • あごあしまくら

アンドロイド演劇の台頭により、役者の脳に価値が無くなった。頭を枕に置くのではなく、「発声」を司るあご、「動作」を司る足を、頭よりも大切にせよというスローガン。

 

猫背矯正器具を付けたまま舞台上にあがった役者に対し、観客が叫ぶ掛け声。「ヨッ、板付き!」というように用いられる。

 

  • いちべる(1ベル)

携帯電話の電源を切り忘れた観客の電話が鳴った時、それを即座に止めるためにスタンバイしているボーイ。一列目にいるのが1ベル。二列目が2ベルである。最後列のケツベルから始まり、成果を挙げればそのまま舞台上にあがれると言われている。

 

  • インカム

特に意味のない言葉。舞台監督が「ここはインカムでキュー出します」と言っているのは、単なる鳴き声なので、全く気にしなくて良い。

 

  • エアモニ

エアーモーニングの略。本番当日の起床確認連絡で、「起きました」と連絡をしたあと、眠ってしまった場合、「あいつ、エアモニかましてない?」などと劇場で騒がれる。

 

  • がなりマイク

声の大きな音響さんのことを、みんな陰でこう呼んでいる。

 

  • かみて(上手)

舞台上部。

 

  • キッカケ

演劇界において「キッカケ」といえば、なぜこの業界を選んだかを尋ねられていると思ってよい。「キッカケは?」「ここ、キッカケどう?」といわれた場合、君がどうして演劇を選んだのかを語ろう。ベテランになると、「キッカケは?」を無視しても良い。

 

  • キャパ

カンパのこと。公演が赤字になったとき、「なんとかオシャレな言い方はできないか?」と、唐十郎が生み出した言葉。カンパが大量に集まり黒字になることを、キャパオーバーという。

 

  • ケータリング

お供えもの。楽屋などに置かれているお菓子類は、劇場に捧げる供物であるため、決して手を付けてはならない。敬侘輪倶と表記する。

 

ネコババのドイツ語。「この劇場、楽屋ゲネプロが出るらしい」と使う。

 

  • しこみず(仕込み図)

主に舞台監督が手にしている「恥ずかしがらずに人と話す方法」が書かれた紙。シャイな性格が多い舞台監督。破いて、積極的に笑顔で話すと、きっと仲良くなれる。

 

  • しもて(下手)

劇場地下。

 

  • そでまく(袖幕)

唐十郎にお金がなかったころ、「てめえら半袖で十分だろ」と、極寒の中、観客の長袖を破いていき、その袖で幕を作ったという伝説のこと。

 

  • ソワレ(soiree)

女性向けサービス。

 

  • つなぎまく(つなぎ幕)

そでまく(袖幕)に同じ。

 

  • ばあたり(場当たり)

イライラした演出家が、灰皿を投げた時のその反射角度の様子。うまく柔らかいところに着地する空間を、「ここは場当たりが良い」という。

 

  • バトン

給湯室。「お、ここの劇場バトンあるやん!」と、やはり嬉しい。

 

  • バミる

打ち上げの定番はバーミヤン千穐楽などで、「今日はバミりまーす!」と声が飛ぶ。

 

  • ピーエー(PA)

音響スタッフの鳴き声。無視しても良い。

 

  • ピン(PIN)

照明スタッフの鳴き声。無視しても良い。

 

その実態は謎だが、この幕を汚したり傷つけたりすると、非常にまずいという伝説だけが残っている。

 

  • マチネ(matine)

男性向けサービス。

 

  • もぎり

開演ぎりぎりに駆け込んでくる観客。「ごめん、今もぎりが来たから3分押します」などと使う。

 

この知識を用いて生じた被害について、一切の責任は取りません。

あしからず。

 

【参考】

http://www.city.bando.lg.jp/page/page000653.html

 

(了)