プライバシーの侵害だ

匿名劇壇という劇団を主宰する福谷圭祐のブログ。このブログは基本的に自分のためだけに使おうと思います。考えをまとめたり、情報を整理したり。ま、もちろん他人の目に触れることは意識して書くけれど。 でも、あまり読まれたくはない。だからタイトルは、 「プライバシーの侵害だ」 。

レモンキャンディ、終わりました。

お世話になっております。

 

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匿名劇壇第九回本公演「レモンキャンディ」、終演いたしました。いやあ、疲れた。だけど、東京公演ができてよかった。色々、意識とか変わりつつある。少し前まで「アフタートークなんて、ニガテだし。ダセェし」と思っていたけど、それも楽しくやれた。次回公演でも、アフタートークはやりたいな。東京公演は毎日アフタートークがあって、楽しかった。

 

なんだか今回の公演は、肩に力が入っていて、とても疲れた。

立ち上がった演劇作品にはある程度満足していたものの、ごめん、やっぱり言ってしまうけど「これは本が面白くない」。でも、ちょっと今までと違うのは、どこをどうしたら面白くなるのかが、すごくわかる。今から書き直したってかまわないくらい。土田さん、横山さんとのアフタートークでほぼタネはバレてるけどね。

あと演出についても、反省点がある。演出についての反省点なんて、今まで気づいたことがなかった。大体全部本のせいにしてきたけど、今回は演出の良くなさが見えた。これって、僕にとってすごく斬新な体験で。衣装、美術、チラシ、音、明かり、すべて統べる者として、手の届いてなさを知ることができた。役者との作り方も、同じく。

 

んでんで、北川さんはアフタートークではお手柔らかにしてくれたけど、楽屋裏なんかでは伝えるべきことをちゃんと伝えてくださって。「戸惑えよ」のときは頭真っ白で何にも聞こえてなかったけど、今回はすごくクリアに聞こえた。北川さんが「自分が伝えられることを、伝わる言葉で、伝えることが、僕の使命」的なことを考えて話してくれているのがすごく伝わって、ありがたかった。ちゃんと劇団員とも共有しなければ。

 

  • 「何を表現したいのか」

 

それと向き合って、次は作ろうね。

「何を表現したい」が一切ないまま、「さも何かを表現しているかのように描ける」という僕の才能は、もういいや。何にも隠し持っていないのに、「さも何かを隠し持っているかのように見せることができる」という僕の才能は、もういいや。この部分に関して、僕はぶっちぎりで天才的だと思っている。才能のバロメーターが、この衒いの能力に全振り分けされていると思っている。それはそれで武器だから、それで戦いたくもあるんだけど、さ。他の誰とも違う僕の能力ってそれなんだけど、それじゃ戦えないフェーズに来てるんだろうな。それこそ、学校一の爆笑王や道頓堀の人気者くらいなら、その能力でなれるんだろうけど。プロになろうぜ、プロに。まだまだ、アマいな。

しっかし変なモンを能力にしちまったもんだぜ。能力バトルなら完全にジョーカーだろ。「あなたの能力は、“とてもすごい能力を持っている”と相手に思われる能力です」だろ。問題なのは、わりと「それを見破る能力者」がその辺にごろごろいることなんだよな。だからもうそんな能力はさておきで、さっさと金属バット持とうぜって話ですよ。

 

んー…。本当はね、お金を貰って公演をしているわけで、あまり自分や作品を腐すようなことは言いたくない。でも、そこに嘘をつき始めたら、終わりだと思っている。僕は僕に誠実でありたい。せめて僕だけが、僕に誠実でありたい。だから、「面白くない」なんて暴言をどうか許してほしい。まーでも性格だからなー…。死ぬまで言うのかもなー…。カフカだって、全部燃やす気だったんだぜ?

ただ、俳優は良かったと思う。いい劇団の、いい芝居だったと、そこは自負している。

 

さて、せっかくなので、いろいろ振り返ろう。

 

  • 唐揚げとレモン

 

冒頭の唐揚げとレモンのやり取りは、カルテットの第一話と似てる?被ってる?そのまま?それ以下?なようですが、これは偶然でした。役者に渡したとき、石畑だけカルテットを見ていたようで、「これ、カルテットですよね?」と言われたことを覚えている。僕は見ていないので、偶然の一致です。さすがにカルテットは人気ドラマなので、「え、ヤバい?めっちゃ似てる?パクリレベルで似てる?」と激しく尋ねました。

ドラマを見て直すか、あるいは被っているということで仕方なく引き下げるか悩みましたが、やっぱり「唐揚げとレモン」っていうちょうどいいアイテムを引き下げたくなくて。しかも「冒頭の滑り出しはこれでいこう!」って、結構自信を持って書き上げたし。特にレモンは出したくて、「もうすでに汁は滴り始めてんだよ(=落ちる)」も言いたかったし。結局そのまま行きました。まだカルテットは見ていません。

「カルテットのパクリ」「カルテットのオマージュ」「カルテットのパロディ」、いろいろ言われましたが、カルテット、宮藤官九郎が帰ってきた回を15分ほどしか見ていません。

 

まーねー…そりゃ止めておこうかとも思ったけどさー…。しかし、「やり取りがカルテットと同じで、でもカルテットより面白くない」って言われるのは悔しいよなー。現役大人気脚本家に勝負を挑んで、勝手に負けたという悲しい話です。ちゃんと、第一話を見ておこう。

 

  • しゃかいもんだいっ!

 

劇中に登場するアイドルグループ。モチーフは「あべりょう」という歌手です。youtubeで検索すると、ポップなメロディでやたらポリティカルな歌詞が流れる可愛らしいアニメ動画が見つかると思います。「しゃかいもんだいっ!」は「あべりょう」からのインスパイアです。台本には登場しませんが、「しゃかいもんだいっ!どんなもんだいっ!」という自己紹介ソングみたいなのも作りかけました。いらないので捨てましたけど。実は、「カムバック北方領土」もちょっとだけ作りかけました。

歌詞とメロディは僕が作っています。楽器も何もできないので、鼻歌です。僕は楽器もできないし歌も下手なのに、歌うことが好きで、よくカラオケに行きます。即興で歌を作って歌う遊びをすることもあります。その延長線上で作りました。

だから、劇中「wow wow キャッシュバックフラッシュバックチルドレン」と歌われる歌が、嵐の「Love so sweet」に酷似してたりします。「おーもいでずっとずっとわーすれない空」とすげえ似てます。あと「不純異星人交遊録」は、完全に「走れ走れマキバオー」です。

ド素人が脳内で生み出すメロディなんて、こんなもんです。

 

ただ、レモンキャンディが分かんないんですよねー。絶対に聞いたことあるメロディなんですけど。「バイバイ すぐに溶けちゃうよ でもね 口の中に絶対あった」あたりのメロディ、誰か何かピンとこないですかね? Siriに聞いても、「わかりません」って言われましたし。ピンときた方、教えて欲しいです。

 

  • 東京公演と大阪公演

 

確か大阪で700人くらいを動員出来て、劇団最高記録でした。でもゲキゲキが1000人超えてたり、壱劇屋も余裕で1000人超えてたり、ほんとガックリくる。この5月で旗揚げから丸6年経って、7年目に入りました。それを王子で北川さんに話すと「あれ!?意外とオジイチャンなんだね」って言われたし。なんかもうホントガックリくる。今年で27歳。OMS戯曲賞が男性最年少とか言ってたけど、そんなのホントどうでもよくて。憧れの先輩たちはみんな27歳くらいにはイイ感じになってて。少なくとも作演は、ここらへんで食えはじめるとお聞きしていますケド!?なのに食える気配が、一切ありませんケド!?ぶっちゃけ東京公演のあとも、「いや、期待してるよ。これからだもんね」的なことをたくさん言われた。勘弁してくれ。オジイチャンなんだぜ。あるのかよ、これからが。これからなんて、あるのかよ、俺たちに。レモンキャンディ六個食いしたろか、ほんまに。

 

ツイッターを見りゃドキぼの本間さんなんて、ホント意識高ぇこと言ってるし。三好さんやタカイさんなんて年下なのに超優秀だし。なんだよ、俺。なんなんだよ。

 

  • ご来場ありがとうございました!

 

なんだかんだ、単独で長尺の公演をやるっていうのが一年半ぶりで。フラッシュフィクションやPlantMとの合同公演しか昨年はやってなかった。また公演やりますんで、来てください。次はOMS戯曲賞で大賞だった「悪い癖」を再演します。

 

たしかこれも上演後にぐちぐち言ってたような気がするけど、どうだろ。

…今見ると、公演終了後三か月間ブログもツイッターもやめた挙句、8月にこんな記事を書いていました。

https://tokumeigekidan.jimdo.com/2015/08/05/%E6%9C%80%E8%BF%91%E3%81%AE%E5%83%95/

 

だいぶ、メンタルがやられていたようです。

俺、ほんと大丈夫か、おい。土田さんが僕を心配する理由も、過去の僕を見るとわかる。過去の僕は、ほんと心配。めっちゃ病気になりそう。でも、今の自分がそうだとは思わない。でも、未来から見ると、今の僕も危ういのかな。

 

へへ。

 

じゃ、また、アイホールで待ってるから!

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(了)