プライバシーの侵害だ

匿名劇壇という劇団を主宰する福谷圭祐のブログ。このブログは基本的に自分のためだけに使おうと思います。考えをまとめたり、情報を整理したり。ま、もちろん他人の目に触れることは意識して書くけれど。 でも、あまり読まれたくはない。だからタイトルは、 「プライバシーの侵害だ」 。

チケットを売らない役者に価値はないのか

お世話になっております。

 

役者はチケットを売るのが「当たり前」か。

今日、ツイッターでギャンギャン吠えて、自分でも驚くほど鮮やかに負けました。まあタカイさんとはそれなりにプロレスができると思って意識的に吹っ掛けたケンカだったけど、死ぬほどすぐ負けて笑いました。あのクソ野郎、つぶす。

 

ことの発端はこのツイート。

 

 

で、最終的な僕。

 

 

どうですか、この、負けっぷり。やりとりの詳細はツイッターをチェックしてもらうとして、僕、「ウガアアア」言うてますやん。こんな負け方するんですね、大人でも。「ウガアアア」言うたら終わりでしょ。これ、ほんまは「ちくしょう!今に見てろよ!」とか「今日はこれくらいにしてやる!覚えとけ!」とか書きたかったんですよ。でも、負けすぎて「ウガアアア」言うてもうたんです。語彙なくなってもうて。必死になってもうて。どうですか。僕はこんな自分が本当に好きです。

 

とまァ、負けたうえで、僕の気持ちをもう一回考えておこう。……チケットノルマの是非とか、なんだかんだ定期的にこういう話をしてしまうね。お客様には申し訳ないが、だけど、こういう裏側を見せる芸とか笑いって、2000年代の流行りだから許してくれるかな?

 

役者は演出の求めた芝居をやるのは当たり前で、「チケットを売る」のも当たり前

 

うむ。やはり引っかかる。えーと、まず僕は、ネガティブです。あと、自分のことを弱者の味方だと思っています。劣等感の塊で、クラスでイケイケのアイツや、ディスコでノリノリのカノジョにはなれなくて。最低最悪なドブみたいな人生を送っている人の、味方だと思っています。まず、僕のそんな「性癖」を前提として。

 

役者は演出の求めた芝居をやるのが当たり前で、「チケットを売る」のも当たり前だとしたらさ。もしも僕みたいな「能力のない演出家」によって「退屈で面白くないお芝居」をつけられて、それを忠実に再現した役者がいたとしてさ。だけど、その人は役者のあるべき姿としてチケットを100枚売ってさ、お客さんのほとんどに「なんか、必死に呼ばれたからきたけど…前衛的で変な芝居で、面白くないなァ…」と思われて、「この人の“オススメだから見に来て!”は信頼できないから、次からは断ろう」って思われたら、最悪じゃない?

 

例えば僕、今突劇金魚に出ているけど、僕の出てるシーンって15分間くらいで。僕が役者としてなんとかできるところって、その15分間しかないじゃないですか。もしかしたら、その15分間くらいは脚本や演出も退屈だとしても「役者の力!」でなんとかできるかもしれないけど(そんなこと、果たしてできるかな?)、トータルの完成度って、どうしようもないところじゃないですか。「そんな芝居に出るのがおかしい!」というのはもちろんだけど、まあやってみないとわからなかったりするじゃないですか。小劇場なんて特に。(突劇金魚はだいぶ良い作品なので、おすすめです。)

 

だから、もしも役者が「この作品には自分のお客さんを呼ぶべきではない」って判断したとしたら、それは許されてしかるべきだと思うんですよね。

 

うーん、難しい。言いたいことが女子高生みたいにいろいろ出てくる。

例えば「当たり前対決」をするなら、拘束期間に見合ったギャラを払うのは「当たり前」だし。その当たり前を守れていないとき、やっぱり「チケットを売れ」が「当たり前」だなんて主張しがたい。こちとら「台詞を覚えろ」ですら、「拘束期間に見合ったギャラ」を払えていない以上、うまく喉から出てこないのに。稽古を休む理由だって、聞けないまま卑屈な笑い方をするだけなのに。

 

ま、それにタカイさんのツイートは確実に「脚本も面白い、演出も面白い」ことが前提だと思うので、僕の指摘は的外れですけど。すでに敗北はしているので、この記事で噛みつくつもりは一切ないです。僕自身がどう思っているのかな、っていう検証です。……でもね、結局タカイさんはパーリーピーポーなんですよ。優秀が、有能が前提だからムカつくんです。噛みついてもうた。コイツはねェ、弱者の気持ちが分からないんですよ。優秀だから。有能が前提で色んな事言うから。あのね、ツイートの途中で僕「大手広告代理店か!」っていう悪口を書いちゃいましたけど、あれはわりとマジですよ。

こういう人がね、「なんでできないの?」って言葉を使うんです。

 

ほら、僕たちは「なんでできないの?」って言われて、辛かったじゃないですか。「こうやってやんねん!」といって一輪車をスイスイ漕いでったタケル君を見て、泣きそうになったじゃないですか。そんな気持ちがこいつにはわからないんですよ!!

 

タカイさん「……チケット売る努力はしてくださいよ。メール送るくらいはできるじゃないですか?え、電話帳に20件しか知り合いがいない?まあじゃあその20人には送るとして、アドレスなんて聞けばいいじゃないですか。ほら、あの劇場行ったことあるでしょ?あの管理主さんとか声かけました?声かけたらいいじゃないですか。なんでやらないんですか?いつも、ちゃんと客出しのとき、声かけてくれたお客さんの名前とか聞いてます?聞いたらいいじゃないですか。連絡先交換するんですよ。DMなんかよりよっぽどダイレクトで、来てくれることありますよ。なんでやらないんですか?ちなみに今、チラシ持ってます?……なんで持ってないんですか?僕、常に30部は持ち歩いてますよ。ツイッターやってます?なんでフォロー増やさないんですか?まずフォロー増やして、網を張るべきでしょ?毎日予約フォーム投稿してます?っていうか、せめて知り合いを増やす努力はしましょうよ。人間関係ですから、すべては。フェイスブックで過去の同級生なんていくらでも見つかるでしょ。コミュニケーションする努力を、いや、できないじゃなくて。できないんじゃなくて、それはやらないんでしょ?やってないだけじゃないですか。やってくださいよ。できないじゃなくて。いや、もうそんなん役者じゃないでしょ。価値ないじゃないですか」

 

僕「ウワアアアアアアアア!!!!!」

ナイフを脇腹にグサッ!ブシュ!!血ィビャアアアアアアア!!

 

タカイさん「ぐっぐぁ…なにしてるんですか……!こんなことして…!僕に、あなたの劣等感押し付けないでくださいよ…!僕…ぐぅ……間違ったこと言ってますか…?」

 

僕「キョアアアアアアア!!!!!!」

グッサグッサグッサグッサグッサグッサ!!!!!

 

……。

 

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タカイさん、すみません……。

なんか……追い詰められすぎて殺してもうた…。すみません……。

 

僕もさすがに……殺すとは思わなかった……。

これ、やっぱり、僕、殺してしまうほど、そこに罪悪感あるんだね。タカイさんの言う「当たり前」を実行できていないことに、すごく罪悪感があって、毎日、それを見ないふりをして生きているんだわ。そうかあ。

 

ちくしょう。

 

ちょっともうこの話やめよっか。僕が全然客観的じゃない。タカイさんメッタ刺しにしてもうた。……イタチの最後っ屁みたいな過激な悪口を言ってみようかな。

 

「もしかして、アマサヒカエメの山咲くんの失踪って、今の僕と、同じだったんじゃない?」

 

とまあ、いきなり笑えないレベルのジョークプロレスをぶっこんで、次会うときにプルプル震えながら、このブログを終わります。失踪の件は全く知らないけど、アマサヒカエメさんって旗揚げHEPで700人以上動員してるんですよね。そこには「当たり前」があって、本当にいっぱいいっぱいの「当たり前」があったと思うんですよ。

 

でもさ、さっきの僕がタカイさんになり切って書いた長台詞、ある種、ほんと「当たり前」だったりするでしょう?関西小劇場の役者さん、胸が痛くなる人多いでしょう?

 

僕は、あなたたちの味方ですけど、味方だからと言って、僕たちに未来はないかもしれません。あー…。つらいつらい。みんな、チケット売ろっか。

 

さあ、頑張ろうぜ。

 

匿名劇壇の次回公演の詳細はこちら。予約、始まってます。

https://tokumeigekidan.jimdo.com/next/

 

どーしようもないお前らを、俺だけは愛してるからな。

価値なんかなくたって、俺だけは愛してるからな。

 

愛してるんだからな!!!!!

 

(了)

 

P.S.なんか、球磨川禊みてぇだな。