プライバシーの侵害だ

匿名劇壇という劇団を主宰する福谷圭祐のブログ。このブログは基本的に自分のためだけに使おうと思います。考えをまとめたり、情報を整理したり。ま、もちろん他人の目に触れることは意識して書くけれど。 でも、あまり読まれたくはない。だからタイトルは、 「プライバシーの侵害だ」 。

バズり研究の短いやつ

 お世話になっております。

 

最近、「劇場に花を送るより、多くの人間で観に来てもらった方が嬉しい」という意見があって、それに対して「花だってサイコーだろ」とかなんじゃらほいじゃら意見を見かける。このあたりの内容については、あまり興味がなかったのでスルー。

個人的には「花だって嬉しい」っていう意見はそりゃ好かれる意見だし、その意見で嫌な思いをする人なんて誰もいないから、そりゃそうだろと思った。好感を持たれる意見を言って、好感を持たれてて、ずりぃぜと思いました。

ただ、なにか、正体を見つけた気がした。バズるなり、炎上するなりの正体は、多分これだ。

 

「代表者」になること。

 

これ、僕がもっとも忌避してること。なにより気を付けていること。でも、バズったり炎上したりするのって、大抵「代表者」なんですよ。

どういうことかというと、例えばこのツイート。

 

 

これ、制作目線と書いてるけど、「役者代表」なんですよ。「この国にいるほとんどの役者代表」なんです。一連のツイートで「この国のほとんどの劇団を代表して、代弁します」的な書き方になっていたりするんです。制作者・黒田哲平さんの個人の意見に見せかけて、「代表」になっているんですよ。それが自覚的かどうかはわからないですけど。

 

だから、多くの人に伝わるんです。多くの人を巻き込めるんです。

 

ぽんと、膝を打ちました。僕は、こういうことは良くないと、できるだけ避けているんです。たまに「でも、僕多数派ですよ」と言い訳っぽく付け足すことはしちゃいますけど。できるだけ、個人の意見にしようとするし、それさえもバリアバリアでごまかします。らんまらんまで日が暮れます。これじゃ一生バズれないんだな、と。

 

昔、特定の批評家を名指し同然でディスって、70リツイートくらいでした。どんな書き方をしたのか忘れちゃいましたけど、たぶん、いち個人のいちエピソードに留めてたと思うんですよね。それをこう「批評家をあてにしてる作り手なんていない」とか、「作り手代表」な書き方をすると、もっと炎上したと思うんですよね。

(ちなみに、僕が書いたのは「あてにしてる、してない」とかいう話じゃなく、もっとほんとに個人的な小さなエピソードですけど。便宜上。)

 

もう30歳近い大人なのに、いまだに「常識」とか「当たり前」、「普通」に嚙みつくような性格だから、そういう言い方ができないっていう。僕がチンケってだけの話ですけど。

 

どっかの社長が、「私のツイートを読んでいない者は不採用です」ってツイートしてたんですよ。多分、それだけならバズらないんです。でも「常識です」って書いてるんです。急に、「世の社長代表」になるんです。だから、炎上したんです。だと思いません?

 

多分、しばいのまちのチラシのやつも、山口さんの言葉の端々に、「世の小劇場チラシ制作者代表」が見えてたんじゃないかなあ。ちょっと覚えてないですけど。でも、添削したとき、そこらへんを修正した気がする。「みんな」じゃなく、「僕」。

でも、それじゃ小さくってねえ…。

 

でも、個人の意見でも炎上することがたまにあって。

例えば、茂木さんのやつとか。

 

「日本のお笑いはオワコン」、全然意見としてありだと思うんですけどねー。

「みんなもそう思うでしょ?」が見え隠れしてたのかなぁ。

 

それとも、あまりに少数派な意見は、個人的であれ炎上するのかなあ。

 

僕がめざせるとしたらそこだけど、それはちょっと、あまりに居た堪れないぜ。

 

(了)