プライバシーの侵害だ

匿名劇壇という劇団を主宰する福谷圭祐のブログ。このブログは基本的に自分のためだけに使おうと思います。考えをまとめたり、情報を整理したり。ま、もちろん他人の目に触れることは意識して書くけれど。 でも、あまり読まれたくはない。だからタイトルは、 「プライバシーの侵害だ」 。

カメハウス解散とエロについて

お世話になっております。

 

近畿大学の先輩劇団、カメハウスが解散するそうだ。たしか観たことがあるのは『マクベス』と『銀河』。他にもあるかもしれないが、思いだせない。過去公演の一覧のようなものを探したが、見当たらなかった。もしかしたら、見たのはこの二つだけかもしれない。

マクベス』は原作を日本に置き換えた、ヤクザの抗争の物語だった。『銀河』はたしか、宮沢くんの銀河鉄道の夜がモチーフだったんじゃないかな。ストーリーはほぼ忘れた。だいぶ壮大だったと思う。壮大なストーリーって逆に忘れてしまうよね。昨日の記事じゃないけど、ナウシカとかラピュタも、僕いまだによく分かってないし。何回も見ているはずなんだけど、話の規模が大きくて、頭に仕舞っておけないんだよな。僕の頭が悪いっていうことが原因のほとんどなんだけど。ポニョなんかは大好きなんだけど、何の話かと聞かれるとすごく困る。あらすじがまったくわからない。

そうそう、でも千と千尋、このあいだテレビで見た時、「わかる!わかる!全部わかる!」状態になったんだよね。少女の成長物語をものすごくクリアに掴めた。面白いねー、『千と千尋の神隠し』。えーと、……話が横道にそれるスピードえぐいな。

 

カメハウス。よく覚えているのは、解散騒動。「何人動員できなかったら解散します!」というような目標を掲げて、達成できなかったものの、解散しなかったという。247人とか277人とか、そんな数だったんだよな。キリの良い数字じゃなかったから、逆に覚えている。騒動になっていたかどうかは曖昧だが、あのときタイミングがたまたま合って、主宰の亀井さんが動画で上げた謝罪と説明を目撃したんだよね。半日くらいで動画は消されたんじゃなかったかな。「こういうのをちゃんと目撃する俺、ほんと俺っぽいな」と思ったので良く覚えている。確実に前世がパパラッチだと思う。来世もパパラッチだと思う。たまたま今世がフリーター。

 

炎上、していたのかな。そこがどうも曖昧。「解散するっつったんだから、解散しろ!」というような意見はあまり無かった気がする。「安易に解散とか言うな!」っていう意見が多かったかな、たしか。まあイコール「解散しろ」とも取れるけど。

あのー、ボクサーの亀田くんが負けたら切腹するって言ったの、いつくらいだったかな。覚えてないけど、盛り上げるために少し過激な事を言うっていう方法は、まァあるよね。でも、亀井さんの説明は確か、「解散は本気で言ってました」的なことだったと記憶してる。本気って、怖いよね。亀田くんの切腹発言はもちろんパフォーマンスだったろうし。もし「本気で切腹するつもりで言ってました」と言われても、「えぇ…?マジの人やん…」と思ってしまう。亀井さんの動画を目撃したときは、「えぇ…?マジの人やん…」という感想を持った。僕は「マジじゃない芸」、「嘘に決まってるやん芸」が染みついた塵芥ボーイなので、ああいう「本気」を見ると、ギョッとしちゃうんですよね。

 

確か今年に入って、カメハウスは劇団員を募集していたはずだ。たぶんこれも、「本気」だったんだろう。「本気」で募集していたはずだ。解散するつもりで募集するはずは無いから。なんとも、情熱的な集団だ。多分、亀井さんという男が、非常に情熱的で、異常に誠実で、過剰に真面目なナイスガイなんだと思う。(何度かご挨拶はさせてもらっているが)

 

僕なんかは、軽薄を1mmにスライスして丸めたものを冷凍保存したときに周りにつく霜のような男なので、亀井さんの一挙手一投足で溶けて無くなってしまうのである。

 

なんだか、ここにきて解散騒動をピックアップしているのが申し訳ないが、最近の作品を見ていないので仕方がない。それに、やはりそこを語らずにはいられないんだな。あのとき、あれだけ泣き喚き騒いだ男が、こんなに静かに解散するだなんて。なんだかそのことに、時の流れを感じずにはいられないし、センチメンタルな気持ちになってしまうのだ。

 

諸行無常なのである。演劇活動は続けるようなので、団体がしょぎょうむじょっただけだ。この「しょぎょうむじょる」という言葉は、僕が中学生のときに発明した。「この世のものはすべて、姿も本質も流動変化するものである」と思ったときに、「しょぎょうむじょってんなァー!」とか「やばい、むじょった!」という使い方をする。ふざけた日本語の使い方で、お気に入りだ。教科書を無くしたり、制服が破れたり、好きな人が転校したり、好きじゃなくなったり、しょぎょうむじょってばっかりだった。

 

そんなふうに捉えていきたい。大抵のものは「しょぎょうむじょって」いく。亀井さんの本気も、僕の軽薄もむじょっていく。だからやっぱり、演劇を観に行こう。演劇はか弱い。いつ、むじょるのかわからない。カメハウス、むじょってしまった。こうなってから、だったら『どろどろどるーんぷらすてぃっく』観たかったな、なんて思っても後のまつりのあらしなのである。どろどろ、エロかったそうだから、やっぱり見てみたかった。DVDでおっぱいは見られるのだろうか。セックスシーンもあり、エロかったそうである。エロいもの、見たい(直球)。エロについて書いてみようかな。

 

僕はおそらく、エロに対して敏感だ。男女が触れ合うだけで、「エロだ!」と思ってしまう。だから、あまりダンスパフォーマンス的なものに没入できないことが多い。「エロだ!」と思ってしまうから。決して興奮してしまうとか、卑猥で目を背けてしまうとか、それほどのことではないんだけど。例えば壱劇屋のパフォーマンスで、西分さんの腰あたりを男性が持ったりした時、「…腰のあたりを、持っている……」と意味不明なモノローグが僕の脳に流れ出す。僕だって、こんなモノローグが流れる自分は、頭がおかしいんじゃないかと思っている。だけど、流れるもんは流れるんだから仕方がない。

ちなみに外国人のダンスやパフォーマンスで「エロだ!」を感じることはあまり無い。やっぱりこう、距離感とかリアリティの問題だと思う。距離感とリアリティってのは、単純にアダルト作品でも極めて大事な要素だ。やはり沖縄ナンパより兵庫ナンパ何の話だ。

 

だからこう、「エロです!」と提示されたシーンなら、「エロだね!」と思えるから、楽なんだよね。そういう意味で、感想などを見る限り、『どろどろ』のエロはド直球のエロで、「そわそわした」なんて事も書かれていたが、そのほうが多分僕はそわそわしない。全然エロくないシーンで、妙に身体が密着したり、顔と顔の距離が近かったりしたときのほうが、そわそわしてしまう。僕は病気。アイムシック。

 

劇団というのは、どうして解散するのだろうか。つい先日、匿名劇壇でも「匿名劇壇とは一体なんなんですか?」という話をした。なかなか有意義な話になったような気がする。もう少し話し合ってみたい。以前、baghdad cafe'の泉さんが、演劇活動を「趣味の極み」として考えてみた、というようなことを言っていたのを思い出した。そのとき僕は、「(いや、僕はもっと商業ベースだな)」的なことを思ったような気がするのだが、先日の話し合いでは少し違った答えが出た。僕たちの演劇活動は「神々の遊び」、だ。「趣味の極み」と非常に似ている。

「俺たちがやっているのは、神々の遊びなんだ、きっと。そして、小さな遊びではもう満足できない身体になってしまっているんだ。だから、高みをめざしているんだ」というような、結論だかなんだかよくわからないが、そんなことで話し合いが終わった。

 

……解散する前って、どんな話し合いが行われるんだろうね。

 

匿名劇壇もきっと、「解散公演」ってやつはしないと思う。そんな話し合いをしたことはないが、基本的にドライな集団なので、「いや、もう解散するんだから、単に解散でいいんじゃない?」ですぐ結論となりそうだ。僕だけで言うと、解散発表さえしないレベルの薄情さを持っているから。真顔でWEBサイトを消すだけかもしれない。やべえ奴じゃねえか。せめてお知らせくらいはするようにしましょう。

 

ま、そのときまでよろしく頼みますよ。

 

まーた、こうしてカメハウスさんを入り口にして自分の話をしてしまったので、「カメハウスさん、お疲れさまでした」で〆るのもしっくりこない展開になってしまったな。どうやって終わろうかな。えーと。

 

……DVD、買います!(なんかもう、ほんとキミって最低)

 

(了)