プライバシーの侵害だ

匿名劇壇という劇団を主宰する福谷圭祐のブログ。このブログは基本的に自分のためだけに使おうと思います。考えをまとめたり、情報を整理したり。ま、もちろん他人の目に触れることは意識して書くけれど。 でも、あまり読まれたくはない。だからタイトルは、 「プライバシーの侵害だ」 。

「全体把握おじさん(おばさん)」になりたァ~い

お世話になっております。

 

大阪芸術大学に、アートサイエンス学科というのが新設される。どんな学科か。いきなり乱暴に言ってしまえば、「最先端科学と芸術の融合を目指す」みたいな学科だ。公式ではもう少し丁寧に書かれているが、僕の頭ではちょっと理解が追いつかない。

 

アートサイエンス学科は、大阪芸大が柱に据えてきた5つのフィロソフィー「自由の精神の徹底」「創造性の奨励」「国際的視野に立っての展開」「総合のための分化と境界領域の開拓」「実用的合理性の重視」を土台に、「イメージとマネージの出会い」と「異なる領域同士から分断された可能性を相互に関連づける思考」というふたつのコンセプトを展開します。

 

うん。ちょっと近畿大学出身の脳では足りない。

スーツを着た大人がこんなことを喋り出したら、「この村を開発する気だっぺか!?」と思っちゃう。「ここにリゾートアイランドを建てましょう!」と言われた気分になるしかない。東京モンば横文字使いよっちゃらげうちぬーべるばーったいでんがな。

ま、でも「先端科学と芸術の融合を目指す」みたいなことでしょ。ざっくりそう判断しちゃっても、そこまで齟齬は無いと思う。

 

去年は、立命館大学にも総合心理学部というのが新設された。これもざっくり乱暴に言うと、社会学やら経済学、医療や教育に司法まで、「全部ニンゲンの心理的なんやかんやの結果だよね。心理学のための心理学じゃなく、全体的なアレでいこうね」的なスタンスの学部だ。これは相当乱暴に言ってしまっているので、詳しくは産近甲龍以上の大学出身者にコメントを求めておくれ。僕の脳と語彙力じゃ足りない。ま、でも、多分そんな感じ。

 

学際研究、っていうらしいんですけど。こういう「学問同士の境界をまたがって、あるいは交わって学ぼう」のがムーブメントなんですよね。今。知らんけど。

 

それでまァ、僕はザ・総合芸術と言っても過言ではない「演劇」って分野の作品づくりをやってるわけだから、こう、そんな学問の流れに対して独自の見解とか、オリジナリティあふるる意見を放てないかなと思って書き始めたこのブログ。

今のところ意見ゼロ人間なので、このまま意見ゼロ人間で終わる可能性は大です。

 

例えば、2.5次元ミュージカルなんて分かりやすいよね。あれっていうのはまさに、アートとサイエンスの融合と言っていい。

(アートサイエンスって言葉がちょっとバズワードちっくで、アートもサイエンスもわりと定義が曖昧なままノリで今使ってるので、「プロジェクションマッピングがサイエンスなのか?」とか「サイエンスとは?」みたいなのはちょっと知らんぷりします。)

 

単純に、プロジェクションマッピングっていう技術がバンバン使えるようになると、プロジェクションマッピングっていう技術が無かった頃は表現できなかったことが、表現できるようになるじゃない?イコール、アートの方法が広がるよね、っていう考え方。

 

逆も然りで、こんなことは可能か?っていう発想や疑問って、いつだって科学のスタート地点だから、「アート的な柔軟な発想力」がサイエンスを推進していくよね。

っていう、なんかそんなのがアートサイエンスってこと、……じゃないかなァ?

 

あ、なんか、独自の見解出てきそう。

 

たぶんね、これってすごく当たり前の話でさ。だからこそ、「専門家」ってのがすごく大事で、どっちにも精通してるのはスゴイことだし、「総合心理学部」は、なんだ、総合的なヤツを育てることになるのかもしれんけども。

そのー、要は、最強と最強のコンビプレイっていうか、そういうのがスゲーんだから、あっちもこっちもじゃなく、「専門!専門!」でやっていった方が、掛け算したときデッカクなるんじゃねーの、って、今思ったりした。

 

あ!あ!

で、オッケー!こっからオリジナルなアレだ。わかった。

 

ホリエモンさんとかひろゆきさんが言うにはね、これから「頭を使わない仕事」っていうのは無くなっていくらしいのね。全部、機械がやるようになるから。

で、「頭のいい仕事」っていうのも無くなっていくらしいのよ!

 

会計士とか、税理士とか。お金関係は全部そうかな。あと、医者。

会計士や税理士って、計算の仕事だから、コンピューターが最強になると。

で、医者ってのもさ、今既にeHealthっていう何か医療を爆裂進歩させるアレの研究が進められてて、eHealthビヨンドが出る頃には(※出ません)町医者でブラックジャックの手術が受けられるようになるわけよ。人の身体って色々だけど、その色々に対応させることさえできれば、あとはもう今の彫刻技術のアレで手術もオールオッケーって話!知らんけど!

 

つまり、これから、「専門性」が意味を為さない社会になっていくのね。

だから、このさき、「総合力」が人間にとって必要だってことになってくるのね。

 

……えーと、だから学際研究がムーブメントなわけで…。

あらー…。独自の見解もクソも、「いや、そう考えてるからこういう教育していこうと思ってるんですけど…」と大阪芸術大学立命館から冷たい目で見られてしまうことになってしまった。

 

そーゆーことねー。

ナンバーワンにならなくてもいい、っていうのが変な意味になってきたね。ナンバーワンは機械がやるか、あるいはそこを突き詰めた謎の奇人がやってるから、そこの組み合わせ遊びが大切な能力というか。「これは、どんな感じのどんなもんやねん!」っていうところを、漠然と全体的に把握しておく、っていうことが、これから大事になっていくんだろうなァ。

 

やっぱり伊集院さんやマツコさんやタモリさんの話って超面白いもんね。全部知ってるから。世代じゃないけど、上岡龍太郎さんもそういうことでしょ?

 

そーいう、「全体把握おじさん(おばさん)」が、時代のキーマンになっていくんだなァ。

 

うむ。

せっかく演劇人のブログなので急に演劇に落とし込むが、演出家ってのも「全体把握おじさん(おばさん)」であるべきなんだろうね。脚本家にも役者にも照明家にも音響家にも舞台美術家にも、他全部のいろいろの専門性に完全に劣ってるが、「でも、俺、全体把握おじさんだぜ?」って言える矜持が必要なんじゃないかなァ…。

 

「全体把握おじさん(おばさん)」になった上で、ディレクションをする。

それが多分、演出家のシゴト。

 

……ほーん、でも、これって作品についてだけだなァ…。

これと別の領域で、「制作」っていう「全体把握おじさん(おばさん)」がこの公演を支えてたりして…。「舞台監督」っていう「全体把握おじさん(おばさん)」も上演を支えていて、「俺、全体把握おじさんだから、サ」って言ってるよなァ…。

 

うーわ…、それら全部含めた「全体把握おじさん(おばさん)」って何…?

あ、こわっ…。

それがプロデューサーですか…?

 

プロデューサーさん…マジの「全体把握おじさん(おばさん)」なんですか…?

 

うーわ、やっぱマジ、プロデューサーこわっ…。

 

コビ売っとこ。

 

コビコビ。

 

(了)