プライバシーの侵害だ

匿名劇壇という劇団を主宰する福谷圭祐のブログ。このブログは基本的に自分のためだけに使おうと思います。考えをまとめたり、情報を整理したり。ま、もちろん他人の目に触れることは意識して書くけれど。 でも、あまり読まれたくはない。だからタイトルは、 「プライバシーの侵害だ」 。

僕のフツーがワンと吠える

お世話になっております。

 

年が明けて、今年の抱負も何も無いと書いたものの。いつの間にやら26歳で、もう半年もすれば27歳になってしまうわけで。思うところが何もないわけではない。27歳にもなれば、もっとしっかりした大人になっていると思っていたし。

でも、やっぱりこういうのって、生きている環境がすごく大事でさ。大企業に勤めて、とりあえず300万くらいは貯金ありますよみたいな27歳が、身の周りにそんなにいないんだな。そういうコミュニティに生きていないから、自分の現状がそこまで悲劇的に見えないんだ。たぶん、27歳の男性は、結婚資金くらいはポンと出せる状態を作れてるのが、本来「普通」なんだよな、とか思ったり。

その本来の「普通」と、現状身の周りの「普通」が、とっても乖離しちゃってて。でも、それってそもそも当然で。セレブリティな暮らしをしている上層の「普通」は違うし、ホームレスの「普通」は違うし。「30代でハイブランドの洋服を身につけていないのは恥ずかしい」っていう「普通」もあれば、「洋服なんて一着あればそれでいい」っていう「普通」もあるわけで。だからこそ、大切なのは、「普通」を「普通」だと簡単に思いこまないこと、でさ。「普通」が「平均」っていう意味だとしてさ、その「平均値」を取る枠組みを、どう設定するかで大きく変わるからさ。枠組みを「世界」に広げたら、「日本のホームレス」は、「普通」より良い暮らしをしているかもしれないわけでさ。

 

常に、自分の「普通」を疑って生きないと、慢心したり、必要以上に焦燥したりするから。僕は一体、どんな「普通」の中に生きていくんだろう、生きていきたいんだろう、生きていかなくちゃいけないんだろう、ってことを、良く考えて、生きていきたいんだな。

 

強く思うのは、できるだけ、自分の「普通」を愛してあげたい。疑って疑って、いじめ抜いた上で、自分の「普通」を愛おしく抱きしめたい。他人の、放し飼いみたいな「普通」に噛み殺されることからは、ちゃんと守ってあげたいね。僕の「普通」をいじめていいのは、僕だけだ。僕だけが僕の「普通」を叱ってやれるのである。

 

全然関係ないけど、この間ペットショップの前を通った時、「あ、犬売ってる」と頭に浮かんだ。そしてその、「犬売ってる」という何だか、なんだろう、慈悲のないフレーズに自分で笑ってしまった。「もうちょっと他に言い方あるやろ」と思ったりした。でも、そのまま歩きながら、「とはいえ、犬が売ってるんだから、それを見て、カワイー!やキャーン!より前に、『あ、犬売ってる』と思ったその感覚は、大事にしたほうがいいかもしれないな」なんて思ったりした。

そんでズンズン歩きながら、「そう。犬は、『売ってる』んだよな。でも、『買う』んじゃなく『飼う』んだよな。犬が売ってるけど、僕は、買うじゃなく飼う人になりたいな」なんてことを考えた。

 

僕は今までペットを飼ったことがないので、そのへんの感覚がどうも不思議だ。

「でも、はじめは、犬を買ったんだよな。お金を払って。消費税分の端数を小銭で出して、レシートを貰うのかな。」とも思った。

 

その想像が、なんだかとても不思議だった。

別にペットショップ批判とかではなく。

たぶん、「買う」前段階で、ほとんどの方が「飼う」気持ちになってるわけでさ。だから、「飼う」つもりで「買う」んだよ。

 

……当たり前か。

自分が何を不思議に思っていたのか、よくわからなくなってしまった。

 

でも、ワンちゃん、可愛いよねェ。

「普通」に超カワイイ。

 

(了)